2018年7月30日月曜日

田んぼの溝掘り

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
5月半ばの田植えから、1カ月程経過した田んぼの稲の様子です。


稲の株数が増え、葉っぱが広がり、背丈が伸び、稲は順調に成育中です。

田植えを行ったその日から、稲の生育に大切な田んぼの水管理。
稲の生育段階に合わせて、田んぼ一枚一枚を見て回り、
毎日毎日、水管理に努めています。


田植えから、1カ月程過ぎたころから
稲の生育状況を見て、中干しを行いました。
「中干し」とは、
田んぼの水を落水させ、田面がひび割れするまで干すこと!
その理由として、以下の通りです。

 ・過剰な分げつの発生を抑えるため。
 ・土の中の有害ガスを除去し、稲の根張りをよくするため。
 ・収穫時のコンバイン作業をスムーズに行えるようにするため。


その「中干し」を効率的に行うため、田んぼの溝掘りを行いました。
水田乗用溝切機を借りて頂けるということでしたので、大助かりでした!
田んぼの中でもとてもスムーズに機械は進み、
しっかりとした溝を掘ることができました。

最後に、排水のための水尻に連結するための手直しを行い、
溝掘り終了です!

大豆の種まき

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
大豆の圃場が乾き、しばらく晴天が続く天気予報だったので、
今シーズンは、6月2日大豆播種のスタートとなりました。


昨シーズン同様、今シーズンも我が家では、
エンレイ大豆、シュウレイ大豆、2品種の大豆作付をします。

前もって、作物を育てる上で、基本となる土づくりのため、
大豆を育てる畑には、発酵鶏糞、苦土石灰の散布を行い、
圃場の準備を行いました。

そして、大豆播種当日、トラクターでの前耕起からスタートです。
大豆は、湿り気を嫌う作物なので、圃場が乾いている間に、
少しでも作業を進めたいところです。

トタクターで草を土の中に埋め込みながら、
土を柔らかく、細かく砕き、播種がし易いように畑を耕します。
さらに、畑の排水をとるための額縁を取るのも、とても重要です。


大豆の播種は、
大豆播種機スリップローダーシーダーがセットされたトラクターで行います。
スリップローダーシーダーは、
土を耕した所に肥料を落とし、大豆の種をまき、
トラクターの幅いっぱいある広ーい畝を作っていくことができます。
最後に、草の発芽を抑える効果がある、土壌処理剤を散布して、
大豆播種完了となります。


大豆は、湿り気を嫌う作物なので、
この一連の作業を圃場の乾いた状態で行うのが大切です。

肥料、大豆の種の量が狙い通りに入るか、
作業前に調量しているにも関わらず、
いまいち計算通りにはいかず。。。毎年苦労しております。。。

この微妙な肥料や種の量によって、大豆の収穫量、倒伏などに
影響を及ぼすので、毎年試行錯誤しているところです。

2018年7月18日水曜日

うせ植え

2018年5月27日、今年も「黒部名水マラソン」が盛大に開催されました。
大会当日は、朝からとてもいい天気☀
私達が、早朝の水見に行った5時頃から、
交通規制のための誘導員さんが立っておられ、
会場に向かうバスも、行き来していました。


スタート花火がなり、会場となる黒部市総合公園周辺はたくさんの参加者、
沿道にも応援の方で、とても賑わっていました。
給水ポイントには、黒部の名水が、
また、走り終えたランナーの方には、黒部名水だんごやます寿司などが
用意させていたそうです(^^♪


富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』は、
田植えが終わり、ホッとする間もなく水管理に追われる毎日💦
田植機で植え付けができなかった所に、
人の手で一つ一つ苗を植えていく、補植作業を行いました。
ちなみに、我が家では、「うせ植え」と呼んでいます。


田植機の出入り口である搬入口や、
変形田の隅っこ箇所等々、
「うせ植え」をし始めたらキリがないのですが。。。

そこそこ程々にして、田植え後の補植作業を進めていきます。
田んぼは水深く柔らかいし、腰を屈めての作業になるので、
地味な作業ながらも、結構な重労働です。

2018年7月17日火曜日

小麦の防除

ブログの更新が遅れておりまして、申し訳ありません。。。

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』が育てる
お米、大豆、小麦、いちご、アスパラガスと、
日々の農作業風景をお伝えしたいと思いますので、
どうぞお時間のある時にブログを見て頂ければ、嬉しいです☆


さて話題は5月初旬に遡って、
小麦品種「ゆきちから」の小麦畑の様子です。

我が家では、2品種の黒部産小麦を栽培しており、

薄力粉~中力粉程度のタンパク含有量を持つとされる
製菓子用、製パン用小麦の「さとのそら」が、先に小麦の穂が見られ、

その1週間後程に、準強力粉程度のタンパク含有量を持つとされる
製パン用、製麺用小麦の「ゆきちから」の穂を確認しました。


5月初旬、真っ青な小麦「ゆきちから」が、穂揃期を迎えています!!

この出穂の頃から、小麦の品質に関わるとても重要な時期と言えます。
小麦の実を充実させるための追肥、赤カビ病防除など、
適期を逃さないようにしっかりと管理をしてやらないといけません。


防除は、大豆栽培の時にも使用している管理機で、
15m幅に伸びるアームに付いている噴口から
霧状になって出る農薬を散布して行います。

小麦収穫は、6月中旬頃を予定しています。
梅雨時期と重なり、お天気が心配ではありますが、
収穫のタイミングを逃さないように刈取を行いたいと思います。

2018年7月16日月曜日

2018年!田植え!!

雪解けが少しずつ進む北アルプスが、とてもキレイです✨
富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』のお米を育んでくれる
北アルプスの山々からの雪解け水が流れる、黒部川扇状地に広がる田んぼ。


爽やかな風を感じながら、田植え日和の一日✨
お米を育てる田んぼの準備、苗も田植えが出来るまでに大きく育ち、
今年は、5月8日より田植えがスタートしました。


と言いながらも、田植え前の最終仕上げとなる代かきは
まだ全ての田んぼで終わってはいません。
今シーズンは、田植えの合間に代かき日を設け、
雑草対策と、より田植えがし易くできるようにと、
作業スケジュールを組んでみました。

ビニールハウスで20日間ほどかけて大切に育てた苗を、
軽トラックにいっぱいに積み込んで、
田んぼに向かい、丁寧に苗を植え付けていきます。


田植えは、家族だけでは間に合わないので、
ご近所のお父さん達にも、お手伝いに来て頂いています。
いつもありがとうございます!!


田植機、順調に水田を走行中!!
苗を植え、肥料をまき、除草剤と病害虫予防のための防除剤も
同時にまいていきます。

苗をいかに真っすぐに植えることができるか!
そして、隙間なく苗を植え付けができるか!
オペレーターの腕の見せ所になります。


稲の成長に合わせた水管理をしっかり行っていきたいと思います。
大きく、元気に育ってね♡

2018年7月14日土曜日

お米の苗を育てる

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』は、
5月8日スタート予定の田植えに向けて、
トラクター作業と、ハウスの育苗管理にと、気忙しい毎日💦


この時期、朝一のお仕事は、
ビニールハウスで苗の様子を確認し、苗への水やり。
朝は、たっぷり多めに水やりをするように心掛けています。 

そして今やもう、
毎日の水やりに欠かせないのが、『半全自動灌水システムセット(自称)』
最初に、エンジンポンプ始動をしてやれば、
ハウス一棟一棟ごとにバルブを切り替えをして、苗に水をかけてくれ、
ハウス全ての水かけが終了したら、エンジンポンプ停止までしてくれる
優れもの!!

自動灌水を活用することにより、
苗全体にムラなく、そして、苗に水をたっぷりとかけてやれること、
そして省力化が図ることができるので、とても重宝しています(^.^)


種まきの日から20日間かけて、田植えができる苗に育てていきます。
近年、5月頃から気温の高い日が多く、
ハウス内の温度管理、水やりには気を付けなければいけません。
 


2018年7月12日木曜日

いちご親株の植え付け

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
昨シーズンから始めたハウスいちご栽培✨


いちご品種『紅ほっぺ』は、
昨年12月下旬からゆっくりではありますが、収穫がスタート!!
冬場は、近年にない程の大雪、低温に悩まされながらも、
甘~く、大粒のいちごが採れました☆
やはり、いちご収穫のピークは春暖かくなってから、
収穫に追われる毎日でした🎶

我が家の黒部産いちご『紅ほっぺ』をお買い求め頂いたお客様、
本当にありがとうございました。
「美味しい!」「やっぱり、地元産がいいね!」など、
嬉しいお声をたくさんかけて頂きました(^^♪


今シーズンは、さらにビニールハウスを増設して、
いちご栽培を行う予定です!!
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

さて、今シーズンのいちご栽培が早くもスタート🍓
3月半ば、いちご品種『紅ほっぺ』の親苗が届き、
その日のうちに、プランターに親株の植え付けを終えました。


ランナーを発生させ、子苗を確保し、定植できる苗に育てていきます。
病害虫予防の徹底、追肥、そして水やりなど、
日々の管理をしっかりと行いたいと思います。

2018年7月11日水曜日

お米の種まき

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
今年は合計4回、種まきの日を設定しました。
田植えの期間が長くなるのに合わせて、
苗も幅広く時期をずらして育てることにより、
田植えに適した苗を使えるようにと、段取りを組んでみました。


種まきは、播種機が全てやってくれるのですが、
機械をスムーズに動かしてやるために、やはり人手がとても重要です。
いつも、ご近所の方々にお手伝いを頂き、本当にありがとうございます!!


最初に、空っぽの苗箱を入れると、定量の床土がザーッと入れられ、
水をかけ、土がいい感じに潤います。


次に待っているのは、種籾です
苗箱に、まんべんなくキレイに、種がまかれていきます。
一枚の苗箱にどのくらい種を入れるか・・・
種の量の調整には、毎度毎度、気を使います。


最後に、覆土をかけて、播種終了となります。
完成した苗箱は、すぐにビニールハウスに搬出して、育苗するもの。
加温機に入れ、出芽したのちにビニールハウスに搬出するもの。
2パターンで芽の出るタイミングをずらし、苗を育てます。


トロッコ式の単管レールに乗せて、ハウス内を移動させながら、
ピシッと真っ直ぐに苗箱を並べていきます。
苗箱がキレイに並ぶと、見ていて気持ちがいい~

ハウス内での育苗管理、目が離せない毎日がスタートします!!

コシヒカリ種籾

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
5月中旬スタート予定の田植えに向けて、準備を進めました。
田植えが出来る田んぼに仕上げていくトラクター作業と
同時並行して行われるのが、お米の苗を育てること!
お米の苗は、田植えの日まで、大切に心を込めて育てていきます。


こちら、お米の種となる種子、
我が家の主力品種である、「コシヒカリ」の種籾です。

種籾は、病害予防のため、種子消毒をしてやらなければいけません。
出来るだけ農薬の使用を減らす為、温湯消毒という方法で種子消毒を行います。


『乾籾を60℃の湯温で、10分間』が、キーポイント&絶対厳守!!
10分間の温湯処理後は、直ちに冷水、流水で冷ましてやります。
 

その後、
種籾は、我が家の13℃前後の水温に保たれている
井戸水を入れた桶に、ひたひたと浸します。
この浸種をすることで、

発芽のための生理活性を高め、芽を揃える効果が期待できるそうです。


そして、種まき前、

30℃くらいの温水シャワーを循環して、種籾を温めることにより、
種籾の芽が動き始めます。
種籾が、ハト胸程度になれば、OK!! 

これで、お米の播種の準備が、全て整いました!!

2018年7月10日火曜日

春のトラクター作業

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
3月下旬から田植え開始の日まで、トラクター三昧の毎日です。


お米を育てる田んぼに、苗がちゃんと植え付けができるように、
一枚の田んぼにトラクター作業を3回ずつ行い、
田植えができる田面に仕上げていきます。


まずは、トラクターでの「耕起」作業です。
トラクターの後部に取り付けられたロータリーを回転させ、
固くなっている土を耕し、柔らかな土にしていきます。
また、土作りのために散布した土壌改良資材や、
稲ワラ、籾殻なども土と一緒にすき込み、
さらに、田んぼ額縁の草はスキで削り、キレイな田んぼに仕上げていきます。


次に、田んぼに水を入れて、「荒くり」作業です。
トラクターで、田んぼの中の土と水とをかき混ぜていきます。
田んぼ一枚を見通して、高い所、低い所がないように
田んぼの均平を取ることも重要な「荒くり」です。

それにしても、雪解けが少しずつ進む北アルプスを眺めは、最高です\(^o^)/


田植え前の最終仕上げとなる、「代かき」作業です。
トラクターに、広げると5m幅のある「ハロー」という作業機を取り付けて行います。
「ハロー」は、通常のロータリーと比べ、より細かく土を砕くことができます。
田んぼにある草・稲ワラなどを、土の中に埋め込みながら、
田んぼの表面をトロトロの田植えがしやすい状態に仕上げていきます。


この後はいよいよ、春作業の一大イベント、田植えを行います。
今年の田植えも、ご近所のお父さん達にもお手伝いに来て頂けることになりました。

2018年7月8日日曜日

美味しいお米の基本は土づくり

ブログの更新が大変に遅れておりまして。。。申し訳ありませんm(_ _)m

だた、ブログにアップしようと、カメラには大量の写真が残っております💦
写真を見て振り返りながら、
富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』の日常を綴ったブログを
追々更新していこうと思います。
また、お時間のある時に見て頂けたら、嬉しいです!!


3月半ば、春の訪れとともに本格的に今年のお米作りが始まりました。
冬の間、雨水がたっぷりと溜まっていた田んぼがだいぶ乾くようになったので、
今季、始めて田んぼでトラクターを走らせました。


トラクター後部に取り付けられているのは、ブロードキャスターという作業機です。
ブロードキャスターの大きなホッパーに資材を入れ、
ブルブルおしりを振るわせながら、
資材が田んぼ全体に行き渡るように、まき散らしてしていきます。
我が家では、美味しいお米の基本となる土作りは毎年欠かさず、丁寧に行います。
土壌ph矯正のための土壌改良資材や、
有機質肥料の発酵ケイフンの散布が終わったら、
トラクターで田んぼを一枚一枚耕していきます。

春のトップシーズン、いよいよ到来です!!