2017年11月26日日曜日

ブルブルブル資材散布

11月も最終週に入りました。
北陸地方富山の冬は、この時期になると1週間に1日晴れの日がある程度と、
いい天気の日が本当に少なくなってしまいます。
晴れの日は、本当に貴重なので有効に使っていきたいと思います。

さて、以下の写真は、11月1日の作業風景の様子です。
富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、来年のお米作りがスタートしました!!


我が家では、美味しいお米作りの基本となる土作りを大切にしており、
秋耕起の前に、田んぼに土壌改良資材の散布を行います。

トラクター後部にブロードキャスターという肥料散布機を取り付け、
ケイ酸カルシウム、発酵ケイフンを田んぼ全体にしっかりと行き渡るように、
おしりをブルブル振るわせます。


ケイ酸カルシウムを散布することで、
健康な土を作り、高品質なお米作りに大きな効果があると言われています。
根・茎・葉を丈夫にすることで、病害虫や倒伏に強い稲体を作り、
また、酸性土壌を矯正することが出来ます。

また、稲刈の時に出た稲ワラや籾殻などの有機物をまき散らす他、
有機質肥料の発酵ケイフンを散布することで、
田んぼの地力向上が期待できると言われています。


ブロードキャスターのホッパー開度は、
トラクターに取り付けられたリモコンで、
車速、散布幅、散布量等を入力する事により、設定することが可能です。

資材毎に決められた施肥量をしっかりと田んぼに散布した後は、
トラクターで秋耕起を行います。
「雪が降る前に!」を合言葉に、もうしばらく秋作業に励みたいと思います!!

2017年11月14日火曜日

ようやく小麦の芽が出ました

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
10月下旬に播いた小麦の芽が、ようやく出てきてくれました。


今シーズンは、10月の天気が安定しなく、
まさに、つかの間の晴れのタイミングを見ての小麦播種となりました。
種をまいてからも雨の日が多く、小麦にとっては悪条件が重なり、
小麦の芽がなかなか出てくれなくて、本当に心配をしていました。。。


まだまだ弱々しい小麦の葉っぱですが、
今ようやく、見通せるくらいの小麦畑になっています。
日照が短く、気温も低いことから、小麦の成長はかなりゆっくりです。

雪が降る積もるまで、少しでも大きく成長してほしいなと願っています。

2017年11月10日金曜日

小麦の再播種。。。

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、一部小麦畑で再播種を行いました。


好条件が揃った時には、種まきから4日後程で小麦の芽が出るのですが、
今シーズンは、種まきから10日後くらいにようやく小麦の芽が出ました。
小麦の芽が出たといっても、ポツポツと出ている箇所、全く出ていない箇所があり、
散々な姿の小麦畑です。。。

こんなにも天気に悩まされた小麦播種はなく、
10月後半、2週連続台風の襲撃、その台風がもたらした大雨が、痛かったです。

小麦播種日は、そこそこ圃場が乾いた状態で行ったのですが、
播種翌日には大雨が降り、小麦畑はどっぷりと雨水に浸かることに。。。
その雨水が引くのに数日間かかり、
2度目の台風に伴う大雨で、またも小麦畑は浸水です。

小麦は、畑作物なので湿害には大変弱い作物なのです。


毎日、小麦畑に出向き、小麦の様子を観察していましたが、
ただただ待っていても状況は好転する訳もありません。
せっかく芽を出した小麦までも潰してしまうことになるので、
とても悲しく、辛い決断ではありましたが、一部小麦畑で再播種を決断(>_<)

しかし、「これも経験!経験!」と、前向きに気持ちを切り替えて、
再播種に望みました。
自然相手のお仕事なので、仕方ないですね。

ただ、小麦の生育にとって、最初の芽立ちがとても重要なのですが、
今シーズンは、ちょっと出遅れてしまいました。。。
まだまだ小さな小麦の芽を眺めながら、
今後の生育管理をどうコントロールしていこうか、思案を巡らせております。

2017年11月8日水曜日

大豆が仕上がりました☆

11月7日は、冬の始まりとされる立冬でした。
暦の上では冬なのですが、ここ最近、さわやかな秋晴れの日が続いています。
朝の最低気温こそ低いものの、日中は20℃近くまで気温が上がるポカポカ陽気☆
こんな天気が、まだまだ続いてくれたらいいのにな(*^-^*)


さて、10月下旬、我が家で収穫した大豆の選別作業に行ってきました。

というのも、我が家には大豆選別機がありません。
決められた水分にまで仕上げた乾燥大豆を、コンテナに入れ、トラックで運び、
農協さんの大豆調製施設をお借りして、大豆の選別作業を行いました。


農協さんの作業所には、あらゆる大豆の乾燥調製施設一式が並んでおり、
もの凄いスピードで、大豆の選別作業が行われます。


枝、サヤなどの大きなゴミ、異物を取り除き、
さらに、製品にはならない大豆、
例えば、潰れ、割れ、形の悪い大豆などを取り除きます。

そして、製品大豆は、さらにふるいにかけられ、
粒の大きさ別に、大粒、中粒、小粒と3種類に分けられ、選別作業が終了です!!


ここまでの作業は、全て機械がやってくれるのですが、
この先は、手作業で大豆の袋詰めを行います。

 
選別後、タンクいっぱいに溜まった大豆を、
30キロずつ計量し、大豆袋に入れ、パレットに積んでいきます。


現在、農協さんで大豆の農産物検査中とのことです。

私達の見た目になるのですが、
今年は、大豆の倒伏がほどんどなかったので、
キレイな、そして、粒の大きい大豆が多かったように思います。

もうしばらく検査結果が出るを待って、
次年度作にどう繋げていくか、考えていかなければいけません。

2017年11月3日金曜日

天気に悩まされた小麦播種

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
秋まき小麦、「ゆきちから」、「さとのそら」、2品種の種まきを行いました。


叶うのなら、もっと田んぼの条件が良い時に播種を行いたかったのですが、
今年10月中旬以降、秋晴れの日が続かなく、天気に悩まされました。
自然相手のお仕事なので、思うように作業が出来ないことは多々あるのですが、
10月後半、2週連続台風の襲撃、その台風がもたらす大雨が、痛かったです。

田んぼが湿り過ぎていると、小麦の発芽不良になってしまうため、
毎日毎日天気予報をチェックし、小麦播種のタイミングをうかがっていました。


まずは、トラクターで、田んぼを耕します。
稲株や、ワラなどと一緒に、
土づくりのために散布した資材も、土の中にしっかり混ぜ込んでいきます。
田んぼの額縁排水の為の溝切りも、しっかりと行います。

そして、もう一台のトラクターは、
後部に播種機スリップローダーシーダーを装着しています。

小麦の種は、事前に種子消毒を行いました。
肥料を落とし、田んぼを耕し、小麦の種をまき、広い畝を作り、
排水の為の溝を作り、大きなローラーで畝の上を軽く鎮圧していきます。
最後に、雑草が生えるのを抑制してくれる除草剤を散布して、
小麦種まき、一連の作業が終了です。


播種は、種の深さ、種の量、肥料の量、鎮圧具合など、とても気を使います。
今シーズンは、特に田んぼが湿っていたので、
どう機械を動かしてやればいいのか、本当に調整が難しかったです。

今後の小麦生育にとって、最初の芽立ちがとても重要なのですが、
ちゃんと、芽が出てくれるのか、心配しております。。。

感謝状をいただきました

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
この度、農林水産大臣より感謝状をいただきました。


ここ数年我が家は、大豆作における農業経営統計調査に協力していました。

農業経営統計調査とは・・・
農業経営体の収支や所得、農産物の生産費の実態を調査し、
農業政策の推進に必要な資料整備等に役立てる目的として
実施されている調査だそうです。

具体的には、年間の大豆売上に関わる収入と、
種苗費、肥料費、農薬費、諸材料費など大豆を生産するのに
どのくらいの費用を要したかをまとめること、
また、年間の作業日誌や労働時間などを調査票に記入をしています。

我が家の決算書作成には、農業簿記ソフトを利用しています。
なので、元入力さえ確実に済ませてしまえば、
農業経営統計調査の欲しいデーターを抽出することが可能なので、
調査票作成に、大いに活用することが出来ます。

今回、このような素晴らしい感謝状をいただけるなんて、
思ってもいなかったので、正直驚きでした。

このような統計調査を作成することは、
私達自身の経営体を見つめ直す良い機会になっています。
ただ農産物を作るだけではなく、経営をいうものを意識し、
日々、改善点を見出していくことが大切であると思っています。

本当に、ありがとうございました。