2016年4月29日金曜日

雨の日〜荒くり

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』は、
只今、お米を育てる田んぼでの、荒くり作業真っ只中です!!


用水から水を入れた田んぼの中を、
トラクターを走らせ、土と水とをかき混ぜていきます。

田んぼって、平らなように思われるかもしれませんが、
実はそうではない田んぼが多いのです。
なるべく、田んぼが均平になるよう、
高い所から低い所に、土を動かしながら、
田んぼの表面をキレイに仕上げていきます。


そのためには、水加減がとっても重要で、
水が多くてもダメ、少なくてもダメ・・・
田んぼ一枚一枚の特性に合わせた、丁度いい水加減にいつも悩みます。


この日は、寒~く雨降る中での荒くりでした。
荒くりは、雨でも関係なく出来る作業なのです。
屋根付きのトラクターに乗っているから、まぁ雨に濡れることはないのですが、
それでも、入水、落水などの水加減を調整する時、
これはもう本当に困りものなのですが、
田んぼにポイ捨てされるゴミ拾いをする時など、
雨で身体が濡れると、気が滅入ります・・・(>_<)


トラクターの中から見える田んぼは、こんな感じなんですよ。
春、キレイにトラクターで耕したのにな。。。
すっかり伸びてしまった草も、荒くりでもう一度すき込んでいきます。

毎朝、軽トラックを走らせ、
田んぼの水を見ることから一日が始まります。
そして今は、ハウスの苗への水やりも早朝のお仕事です。
慌ただしい毎日が続いています。

米農家寺﨑の田植えは、5月10日頃のスタート予定です(*^-^*)

2016年4月28日木曜日

小麦の穂が出た!!

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
先週、黒部産小麦品種「ゆきちから」の出穂を確認しました(*^-^*)


まだ、真っ青な小麦の穂なので、
葉っぱなのか、穂なのか、写真だと分かりにくいですが(^^;)
小麦畑を見渡した時、畑全体が淡い黄緑色の様相に変わってきました。


暖冬傾向にあった冬を過ぎ、
やはり今年の春も暖かな日が多いのでしょうか・・・??
例年より、1週間から10日くらい早くに穂を付けた小麦です。

そして4月末現在、小麦は穂揃期を迎えています。
この先の生育管理が、
小麦品質に関わる重要な時期になるのでまだまだ気が抜けません。
小麦の実を充実させる追肥や、
病害虫予防のための防除など、
適期を見逃さないように、しっかり小麦を育てていきたいと思います。

富山県黒部産小麦ゆきちから、順調に生育中です\(^o^)/

2016年4月23日土曜日

暴風が吹き荒れる

富山県で、観測史上最高の最大瞬間風速が記録された、先週の日曜日。
育苗機で発芽させた、コシヒカリ苗の搬出日でした。

ちなみに、この日の10時のおやつは、お餅屋さんの草餅☆
仕事の合間にみんなで頂くので、美味しさ倍増です!!
甘~く、やわらかなお餅、皆さんに大人気なんですよ\(^o^)/


先週17日早朝に、富山県黒部市に暴風警報が発令されました。
朝は、ほとんど風がなく、本当に風が吹くのだろうかと思ったくらいでした。
が、徐々に風が強くなり、11時くらいには、暴風が吹き荒れ、
周りに、風を遮る建物でもなければ、風に向かって歩けないほど・・・

そんな暴風の中、ビニールハウスでの苗の搬出作業(>_<)
ハウスに風が当たり、ビニールがバタバタ、そして、ハウスが揺れる~揺れる~
ハウスが、ねじれて倒壊しまうのではないかと思う程でした。
ハウス補強のための筋交は入っていますが、
来年への課題で、筋交をもうちょっと増やして、ハウスを強化しなくてはと思いました。

ハウスの扉を開けると暴風が吹き込むし、
納屋のシャッターや戸を開けるのも、怖かったです。

午後から播種を予定していましたが、止む終えず作業を中止にしました。
夕方になっても一向に風が止まず、大変な一日になりました。

仕事が始まったころ、まだ写真を撮る余裕もあったのですがね。

 
先日、コシヒカリの種まきを終え、約30℃の加温機で発芽させること2日間。
キレイに、芽が出てきました(*^-^*)
まだ、太陽の光を浴びていないので、白い芽がニョキニョキと、
いい感じに出揃っています。


苗箱を一枚一枚ひたすら、並べる、並べる~
結構な重さがある苗箱を持って、足腰を曲げては伸ばしての繰り返し。
しかも、ハウス内は暑くて、暑くて、汗ダラダラ。。。
曇り空の日でしたが、サウナに居ながら、仕事をしてるようでした。


単管のレールの上をトロッコ(台車)を走らせ、
奥から手前に順番に苗箱をビッシリと並べていきます。


ハウスがいっぱいになったら、寒冷紗やラブシートといった、被覆をかけてやります。
種をまいたばかりの小さな苗なので、
日中は、強い日差しが当たらないよう、
夜は、寒くないよう、お布団となる被覆をかけます。

苗への水やりと、ハウスの温度管理と、苗の管理に追われる毎日が続いています。

2016年4月21日木曜日

お米の種まき

春の一大イベントの一つ、お米の種まき。
本日までに、合計三回のコシヒカリ播種が無事終わりました。
あと一回、今週末に最後の播種が控えています。

田植えの時に、いい頃合いの苗を使えるようにと、
種まきの日をずらして播種計画を立てています。

今までお米の種は、温湯消毒、浸種、催芽と、
段階を追って、種まきができる状態に準備してきました。
種まきはさらに、ミスが無いよう慎重に、気を引き締め作業を進めます。


播種は、全てこの長いベルトコンベア式の播種機が行ってくれます。

最初に、空っぽの苗箱を入れると、まずは、定量の床土がザーッと入れられます。
どのくらいの土の量を入れるか、ダイヤルメモリで調整します。


べルトコンベアで、次に苗箱が運ばれた先は、お水。
作物を育てる時に、水は欠かせないですからね。 
土が、いい感じに潤います。


さらに、さらに・・・
ベルトコンベアで苗箱が運ばれた先が、種籾です
苗箱に、まんべんなくキレイに、種がまかれていきます。
一枚の苗箱にどのくらい種を入れるか・・・
種の量の調整には、とても気を使います。

最後に、覆土をかけて、播種の終了☆


種まきは、播種機が全てやってくれるのですが、機械をスムーズに動かしてやるために、やはり人手がとても重要☆
同じ作業の連続で、足腰が辛くなりますが、
ご近所の方々に、いつもお手伝いを頂き、感謝!感謝です!!


完成した苗箱は、すぐにビニールハウスに搬出して、育苗していくもの。
加温機に入れ、出芽したのちにビニールハウスに搬出するもの。
2パターンで芽の出るタイミングをずらし、苗を育てていきます。

田植えの日まで、大切に苗を育てていきますよ(*^-^*)

2016年4月16日土曜日

芽の動きに要注意!!

春らしい穏やかな陽気が続いています(*^-^*)

先日、第1回目のお米の種まきが、無事終わりました。
毎年来て頂くご近所の方に、今年も種まきお手伝いのお願いをしました。
皆さん、要領良く、気配り、目配りのできるベテランさんです。
いつも、本当に助かっています(*^-^*)


さて、今日の米農家寺﨑の農家話は、播種前に行う種籾の催芽のお話です。
明日の第2回目播種に備えて、今日は、種籾の芽出しを行いました。

種子消毒が、終わってから催芽までの期間、
適宜、水の交換をしながら、種籾の浸種を行っていました。
種籾を、10℃~15℃の水に浸すことで、
発芽のための生理活性を高め、芽を揃える効果が高いそうです。


種籾は、我が家の13℃前後の水温に保たれている井戸水を入れた桶に、
ひたひたと浸すこと、約10日間経過した後。

次の工程へ・・・種籾の催芽です。
30℃くらいの温水シャワーを循環して、種籾を温めることにより、
種籾の芽を一斉に出してやります。


催芽機にシートをかけて保温を保ち、時間をかけて芽出しを行います。
種籾が、ハト胸程度になれば、OK!
種籾から、白い芽が少し顔を覗かせるのです\(^o^)/


例年通りなら、催芽には丸一日間ほど時間をかけるのですが、
今年は、気温が高い日が多いおかげが、種籾の動きが早い!!
ちょっと確認が遅れたら、危うく芽が伸び過ぎになってしまうところでした。

芽が出ていなくてもダメ、伸び過ぎもダメで、
芽の出具合を目で見て確認するので、その見極めが大事になのです。

さぁ、種籾の準備も整いました。
明日は、2回目の種まき日。
早起きして、いろいろ段取りからです・・・明日も一日、元気に頑張ります!!

2016年4月12日火曜日

種播きの前日は・・・

黒部の専業農家『米農家寺﨑』
明日、春の一大イベントの一つであるお米の種を播きます。

いろいろ準備に、準備を整え、ようやくここまで来ました。
明日、スムーズに種まきができるように、今日は、最終確認を行いました。

まずは、ビニールハウスから。


こちらは、格納庫として利用しているハウスです。
屋根の遮光シートが巻き上げられ、太陽の光が燦々と差し込んできます。
そして、苗箱を並べる地面には、グリーンプロシートを敷きました。
グリーンプロシートを使って育てた苗は、苗の根っこの発育が良くなり、
病害虫にも抵抗力のある苗作りが出来ると言われています。
今は、空っぽのハウス内ですが、種まき後には、苗箱がビッシリと並びます。
田植えの日まで、ハウスで苗を大切に育てていきます。


早朝、苗への水やりは、自動灌水が欠かせません。
さらに、半自動灌水システムのプログラムのチェックも終えました。

そして、お米の種の準備。
種の消毒をし、芽出し後、脱水を終えました。
明日への種まきに向けて、種籾もスタンバイOK!!


種まきは、こちらの播種機で行います。
播種機がうまく作動するか、確認中です。


播種量の調整も行いました。
一枚の苗箱にどのくらいの種をまくか、空箱で確認をしています。

確認、確認を終え、さぁ、明日は、いよいよ種まきです。
種まきは、毎年来てもらっている、ご近所の方にもお手伝いを頂きます。
いつもありがとうございます。よろしくお願いします(*^-^*)

2016年4月9日土曜日

ちょっと、お花見でも♡

暖冬のおかげでしょうか。
今年は例年よりも早く、桜満開のニュースが報じられましたね。
そして、我が家でも・・・
桜~満開♡

桃の花も~満開♡

花咲く春は、やはりいいですね、キレイだなぁ~(*^-^*)

そして、我が家では、今年のお米作り、
5月中旬の田植えに向けて、着々と農作業を進めています。

そこで、今日の米農家寺﨑の農家話は、種籾の消毒について。

種籾の病害予防のため、種子消毒を行うのですが、
今年は、消毒の日を計4回に分けて、スケジュールを立てています。


お米の種となる種子、
我が家の主力品種である、「コシヒカリ」の種籾です。

種子消毒は、いつもの『湯芽工房』に頑張ってもらいます!!
出来るだけ農薬の使用を減らす為、
我が家では、温湯消毒という方法で、種子消毒を行っています。


『乾籾を60℃の湯温で、10分間』が、温湯消毒のキーポイント☆
この「処理温度」と「処理時間」がと~っても、大事!大事!!
怠ると、病害の発生防止効果と発芽率に影響してしまうので、厳守なのです。

その温湯消毒のお助けマシーンが、こちらの『湯芽工房』。

設定した湯温を一定に保ってくれ、
さらに時間計測し、時間がくれば、音とランプで知らせてくれる優れものなのです。


温湯処理後は、直ちに冷水、流水で冷ましてやります。
60℃の湯温は結構熱く、中にあつい熱がこもっているので、
ザブザブと、お洗濯するかのようにして、種籾を充分に冷ましてやります。

 
明日は、3回目の種籾消毒を行います。
早朝、60℃のお湯を準備することから始まります。
1回目、2回目の消毒のとき、
お湯を沸かすボイラーのスイッチが入らないトラブルがあったのですが、
業者さんに見てもらったので、おそらく明日は大丈夫でしょう。
今じゃ、温湯消毒専用のボイラーになっていますが、
まだまだ頑張ってもらわなければ!!

2016年4月5日火曜日

防草シート張り

今日は、春らしい穏やかな陽気の一日でした。
お日様が出ているけれども、風に当たるとちょっと寒く感じます。
外仕事をするには、薄手のジャンバーを羽織ってちょうどいいくらいかな。
心地よい気温と、爽やかな風を感じながら、今日も農作業が出来ました~


今日の米農家寺﨑の農家話は、畦の防草シート張りについてです。
横の用水には、北アルプスからの雪解け水がたっぷりと流れていますね☆


春暖かくなってくると、畦の草が見る見るうちに青々としてきます。。。
私達農家は、作物を育てる傍ら、雑草から作物を守ることも大事な仕事。
虫の住み家を作らないよう、雑草と格闘する日々がやってきます(>_<)


そこで、草刈の労力を少しでも軽減できればと思い、
畦に防草シートを張りました。
畦一杯に黒い防草シートを広げ、釘やヘアピンで固定していきます。
風で、シートが取られないように!!

また、この畦はご自身で野菜を作っておられる畑側の畦なのですが、
「畦の管理までは、出来なくなってね・・・」と、地主さんから相談を受け、
我が家で、防草シートを張りました。


特に、この畦は高さがあって、急斜面なので、
草刈をされるのも、大変だったのではないでしょうか。
ご高齢のおじいちゃん、おばあちゃんには厳しいの、よ~く分かります。
足滑らせたりしたら大変ですもんね。

我が家、『米農家寺﨑』は、
地域の皆さんのおかげで、農業を続けられていると常々考えています。
出来る限りではありますが、これからも地域の方のご要望にもお応えしながら、
美味しい農産物を作れるように、努めていきます!

2016年4月3日日曜日

春のトップシーズン到来!!

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
今年のお米作りが、本格的にスタートしました。

稲を育てる田んぼの準備と、育苗の準備との同時並行。
どの作業もお米作りに、とてもとても重要なので、気が抜けません。。。
「今日すべきこと!」の優先順位をしっかりと判断し、
着実に、春作業を進めていきたいと思っています。

米農家にとって大忙しの、春トップシーズンが、いよいよやってきました~


冬の間、水が溜まっていた田んぼが程よく乾いてきた3月下旬頃から、
我が家のトラクターが始動!!
お米を育てる田んぼ一枚一枚を、丁寧に耕していきます。


トラクターの後ろに付いている作業機のロータリーを回転させて、
固くなった土が柔らかくなるように。

土作りのために散布した土壌改良資材、
さらに、稲ワラ、籾殻なども土と一緒に混ぜて耕していきます。


また、田んぼの額縁は、
スキをかけ溝を掘りながら、草を削りキレイに仕上げていきます。

そして、ふっかふかの土になった田んぼの、出来上がり(*^-^*)

この土の感じ、土の匂い、そして、トラクターの中でのラジオ三昧の生活♪
いよいよ今年も始まったな~という感じです。


ここ最近暖かな日が続き、我が家の紅梅も満開を迎えました☆
雲一つない青空が広がった日、キレイに咲いた花を見て幸せな気分になり、
田んぼに向かいました\(^o^)/