2019年8月28日水曜日

新富山米「富富富」

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
8月も最終週となりましたが、雨続きの毎日。。。
この先も、しばらく雨マークが並ぶ天気予想です。

全国的に、秋雨前線の影響で、記録的な大雨となっているようです。
土砂災害、川の氾濫など、身の安全には十分に気を付けて、お過ごし下さい。


8月出穂の頃から、
稲に紛れて生えている雑草が、目立つようになってきました。。。
これまでも、除草剤を散布するなど、草には注意を払ってきましたが、
今では、稲の草丈までに育っています。。。


これからの雑草対策は、
田んぼの中に入り、草が生えている所まで水田を歩いて渡り、
カマを使い、地道に草を取り除くしか方法はありません。。。


収穫時、稲と一緒に雑草もコンバインで刈り取ってしまうと、
お米の中に、雑草の種など異物の混入を招いてしまう可能性があります。

我が家では、乾燥調製の過程で色彩選別機を導入しているので、
お米以外の異物が入ることはほとんどないとは思いますが、
出来るだけリスクを避けたいところです。

また、雑草の種が落ちてしまうと、
翌年にもその場所から雑草が生えてきてしまうということ、
稲の中に、雑草があると見た目が良くないということ、等の理由から、
我が家では出来るだけ雑草のない田んぼになるよう努力をしています。


上の写真は、
平成30年秋にデビューした新富山米品種「富富富」。


籾の重さで垂れ下がるようになった穂が、黄色く色付くようになってきました。
もうすぐ、収穫の秋を迎えます🎶

2019年8月27日火曜日

大豆の病害虫防除

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、8月下旬の大豆畑の様子です。 
日毎に、吹く風から季節が秋に近づいているのを感じます(*^-^*)
 
 
今年の大豆栽培は、
播種時、圃場が乾いたタイミングで種まきを行うことができ、
一安心と思っていたのですが。。。
 
大豆の芽が出るまでの数日間、雨続きの日が多かったため、
芽立ちが思うように揃わず、とても気がかりでした。。。
 
やむなく、再播種した大豆畑や、芽が出ていない所に手直しで種をまいたり、
お天気に悩まされた、大豆播種となりました。。。
 
というのも、大豆栽培において、播種作業がとても重要で、
最初の芽立ち次第で、雑草管理や収穫量に大きく影響してくるからです。
 
 
しかし、心配とは裏腹に、
その後、夏頃からは、一気に大豆の背丈が大きくなり、葉っぱも増えて、
例年並みに、大豆は順調に生育しております!!
 
写真は、シュウレイ大豆ですが、
大豆のサヤが付き、サヤの中には小さな豆が出来ています。
 
 
8月に入ってからは、大豆の病害虫防除を行っております。
 
大豆防除は、大豆畑の中を管理機を走らせ、
15m幅に伸びるアームに付いている噴口から
霧状になって出る農薬を散布して行います。


大豆の背丈は、随分と大きくなっており、
強風や大雨の日があったりで、大豆の倒伏を心配していましたが、
今のところ、何とか持ち堪えている感じです。
 
この後、豆が枝豆として食べられる大きさになった頃、
三回目の大豆防除を行いたいと思います。

2019年8月25日日曜日

大豆の種をまきました

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
我が家では、稲の転作作物として、大豆も栽培しています。

大豆の圃場が乾き、しばらく晴天が続く天気予報だったので、
今シーズンは、6月3日大豆播種のスタートとなりました。
昨シーズン同様、今シーズンも、
エンレイ大豆、シュウレイ大豆、2品種の大豆の種をまきました。


作物を育てる上で、基本となる土づくりのため、
大豆を育てる畑には、発酵鶏糞、苦土石灰の散布を行い、
大豆圃場の準備を行いました。


大豆播種当日、トラクターでの前耕起からスタートです。

トタクターで草を土の中に埋め込みながら、
土を柔らかく、細かく砕き、播種がし易いように圃場を耕します。
さらに、排水をとるための額縁を取るのも、とても重要です。


大豆の播種は、トラクター後部に、
大豆播種機スリップローダーシーダーを取り付けて行います。

大豆播種機スリップローダーシーダーは、
土を耕し、肥料を落とし、大豆の種をまき、
トラクターの幅いっぱいある広い畝を作り、
一連の播種作業工程を行うことが出来る優れものです。


最後に、草の発芽を抑える効果がある、土壌処理剤を散布して、
大豆播種完了となります。

トラクター前方に取り付けた黄色いタンクの中には、
希釈した土壌処理剤が入っており、
電動ポンプで後部に送り、土壌処理剤を播種後、
畝全体に散布できる仕組みになっています。


大豆は、湿り気を嫌う作物なので、
この一連の作業を圃場の乾いた状態で行うのが大切です。

大豆播種後1週間程で、大豆の芽が出てくる予定です(*^-^*)


この微妙な肥料や種の量によって、大豆の収穫量、倒伏などに
影響を及ぼすので、毎年試行錯誤しているところです。

2019年8月23日金曜日

お米の花が咲く

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
富山県黒部産コシヒカリ「おらちの米」は、順調に生育しています。

 
今年の夏も気温が高い日が多く、
お米の生育も例年よりも少し早まっているようです。
我が家の主力品種「コシヒカリ」は、
8月2日頃を中心に出穂期を迎えました。

稲穂をよーく見てみると、稲の花も見ることが出来ます!!
小さな白い稲の花、今の時期にしか見ることの出来ないのですよ(*^-^*)

写真にはないのですが、
出穂期に、カメムシによる斑点米防止や、稲の病害虫予防のため、
出穂状況を確認しながら、防除を行いました。

出穂後からは、ますます田んぼの水管理が需要になってきます。
稲の活力維持と、お米の品質向上のため、
田んぼの田面が露出することがないように、水管理をしてやらなければいけません。


そして、上の写真は、8月15日の稲の様子です。
我が家の主力品種「コシヒカリ」は、8月中旬に入り、
穂が出揃い、徐々に黄色く色付いてきました。

北アルプスからの雪解け水が豊富に流れる、ここ黒部。
我が家の富山県黒部産コシヒカリ「おらちの米」は、
黒部の大自然に育まれています。

梅雨明け

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
7月中旬頃の稲、我が家の主力品種「コシヒカリ」の様子です。
 
稲は、背丈がグッと伸び、葉っぱが広がり、
お日様の光を気持ちよさそうに浴びています。
富山県黒部産コシヒカリ「おらちの米」は、
順調に生育中です(*^-^*)
 
 
今年の北陸地方の梅雨明けは、7月24日でした。
 
今年の梅雨は、不安定な天気の日が多く、一旦雨が降れば、豪雨。。。
田んぼを「中干し」をするため、
今の段階で、しっかりと田んぼも乾かしたかったのですが。。。
特に、軟らかい湿田では、
稲刈り時にコンバインが沈まない程度まで、「中干し」出来たのか。。。
若干、不安が残ります。。。
 
 
梅雨明けしたその日からは、夏の強い日射しが照りつけ、
ジリジリと、夏本番の暑さになりました☀
 
我が家の居間の窓際には、
日除けのための朝顔がキレイに咲いています(*^-^*)
 
連日、猛烈な暑さが続きますので、
熱中症には、十分気を付けてお過ごし下さい。

水田乗用溝切機

ご無沙汰しております。

8月下旬となり、猛烈な夏の暑さは、少しはおさまったような、
今日も、日中は30℃超の蒸し暑い一日となりましたが、
朝晩は、幾分過ごしやすくなった気がします。

季節は、確実に秋に向かっていますね。

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
9月上旬スタートの稲刈りに向けて、日々農作業に追われる毎日です。
富山県黒部産コシヒカリ「おらちの米」は、順調に生育中です。

そして、農作業風景をお伝えするブログの更新が遅れておりまして。。。
大変、申し訳ありませんm(_ _)m
富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』の日常を綴ったブログを
追々更新していこうと思います。
また、お時間のある時に見て頂けたら、嬉しいです!!

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
5月半ばの田植えから、1カ月程経過した田んぼの稲の様子です。


田植えを行ったその日から、田んぼの水管理がスタート!
毎日、軽トラックを走らせ、稲の生育段階を見ながら、水見に田んぼを回りました。

そして田植えから1カ月程過ぎ、稲体がしっかりしてきた頃、
稲の生育状況を見て、田んぼの「中干し」を行いました。

「中干し」とは、
田んぼの水を落水させ、田面がヒビ割れするまで干すこと!
その理由として、以下の通りです。

 ・過剰な分げつの発生を抑えるため。
 ・土の中の有害ガスを除去し、稲の根張りをよくするため。
 ・収穫時のコンバイン作業をスムーズに行えるようにするため。


「中干し」を効率的に行うため、
水田乗用溝切機を使って、田んぼの溝掘りを行います。

軽く田干しをした田んぼに、田んぼが若干潤う程度の水があると、
田んぼの中でも、水田乗用溝掘機は、スムーズに進むことが出来るそうです。

 
しっかりとした、溝を付けることが出来ました。
最後に、手直しとして、
排水のための水尻に溝を連結し、溝掘り終了です!

「中干し」では、田面に亀裂が入る程度まで、田んぼを乾かしてやります。