2017年5月25日木曜日

春の大イベント☆田植え!

米農家にとって、今も昔も変わらず、田植えは春の一大イベントの一つ!!

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
今年の田植えは、5月12日からスタートし、
10日間程かけて、田植えを無事終了することができました。


例年よりも田植えスタートを少し遅らせようと、
育苗時期から計画を立てて、お米の苗を育ててきました。

ここ数年、お米の穂が出る頃(8月上旬頃)の気温が高く、
そのことは、お米の品質に関わるキーポイントになるようです。
そこで、少しでも涼しい気候になってから、出穂時期を迎えることができるようにと、
田植え時期を遅らせることを試みました。


田植え期間中は、雨で中止になったのは1日のみ。
晴天に恵まれ、とりわけ寒い日も、風が強い日もなく、
田植えをするにはちょうど良かったように思います。
期間中、夏日のような暑い日もあり、
まだ暑さに慣れていなく身体には堪えましたが、
まさに、田植え日和となりました(*^-^*)


ビニールハウスで20日間ほどかけて大切に育てた苗を、
軽トラックにいっぱいに積み込んで、
田んぼに向かい、丁寧に苗を植え付けていきます。

田植機、順調に水田を走行中~
苗を植え、肥料をまき、除草剤と病害虫予防のための防除剤も
同時にまいていきます。


田植機をスムーズに動かすため、多くの人手が必要になります。
ご近所のお父さん方にお手伝いに来て頂き、
皆さんのご協力のおかげで、段取り良く作業が捗りました。


田植えしたばかりの稲は、まだ弱々しいのですが、
この先2週間後程には、田んぼに根がしっかりと付き、
葉っぱが立ち、稲の成長が始まります。

田植えが終わり、ホッと一息つきたいところではありますが、
まだまだ春作業は目白押しです!!

2017年5月10日水曜日

代かき

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
春から、田んぼ一枚一枚合計3回トラクターを入れ、
田植えに向けて、田んぼの準備を進めてきました。
そして現在、田植え前の最終仕上げ、「代かき」を行っています。


「代かき」は、トラクターに広げると5m幅のあるハローという
作業機を取り付けて行います。
ハローは、通常のロータリーと比べ、より細かく土を砕くことができます。


田んぼにある草・稲ワラなどを、土の中に埋め込みながら、
田んぼの表面をトロトロの田植えがしやすい状態に仕上げていきます。

また、一枚の田んぼに高い所、低い所がないよう
田んぼ全体の均平を取ることも、「代かき」の大切な役割です。
田んぼで、稲が成長するにあたり、生育にバラつきが出ないよう、
そして、田んぼの管理が少しでもスムーズにできるようにするためです。

そのためには、「代かき」前の水加減がとても重要で、
田んぼ毎の特徴も踏まえながら、水の調整をしてやらなければいけません。
この水加減次第で、作業効率や、仕上がりが変わってくる程なのです。
 

「キレイになるね~」と、田んぼ畦の草むしりをしておられた
おばあちゃんが声をかけて下さいました。
「代かき」後の田んぼは、田んぼの表面が鏡みたいに見え、本当にキレイなのです(*^-^*)

週間天気予報を見ていると、晴れマークが並んでいました。
いよいよ、今週末から田植えスタートします!!

2017年5月8日月曜日

お米の苗を育てる

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
4月下旬、無事お米の種まきを終え、
約30℃の加温機で発芽させること2日間。
キレイに、芽が出てきました(*^-^*)
まだ、太陽の光を浴びていないので、白い芽がニョキニョキと、
いい感じに出揃っています。


そして、ビニールハウスへの苗出しの日。
苗箱を一枚一枚ひたすら、並べる、並べる、並べる・・・
結構な重さがある苗箱を持って、足腰を曲げては伸ばしての繰り返し・・・


ハウス内は、まるでサウナのような暑さ。。。
みなさん、着ている洋服を一枚ずつ脱ぎながら。。。
そのくらい本当に暑く、汗ダラダラになりながらの作業となりました。

パレット積みされた苗箱をフォークリフトでハウスまで運び、
単管パイプのレールの上を走るトロッコ(台車)に乗せ、
奥から手前に順番に苗箱をビッシリと並べていきます。


そして、ビニールハウスに苗が並んだ時から、
太陽の日差しや風など、自然相手の育苗がスタートします。

毎日早朝、苗にたっぷりの水をやり、
陽が射してきたらハウス内の温度チェックして換気、
曇ってきたらハウスの温度確認。
風が吹いてきたら、風の強さ、風向きなど要チェック。

本当に気を使いながら、お米の苗を育てます。


一面緑のじゅうたんが敷かれたように、苗はキレイに並んでいます。
日毎に、苗は大きく成長しており、
一番早く種を播いた苗は、田植えが出来る大きさになっています。

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、今週末から、田植えスタート予定です!!

2017年5月5日金曜日

荒くり

富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』、
4月中旬から「荒くり」を始め、先日5月1日に「荒くり」を終えました。
この間、種まきの日があったりして、
例年よりも、幾分か作業日程が押してしまったのですが、
田植えに向けて、順調に作業を進めております。


「荒くり」とは、田植え前に行う「代かき」の前段階として、
トラクターで田んぼの中の土と水をかき混ぜる作業のことです。


そして、田んぼの均平を取ることも、「荒くり」で行います。
田んぼ一枚を見通して、高い所、低い所がないように土を動かすために、
トラクターの前に取り付けられた大きなバケツで、
高い所の土をすくい、低い所にバシャーンとあけます。

この作業をクワやスコップでやろうとなると、
大変な労力、時間を費やしてしまうのですが。。。
フロントローダーを付けたトラクターで、
お手軽に均平を取るための、土の移動が可能になります。


向こう側の田んぼ見えるトラクターが、そのフロントローダーを付けたトラクターです。
田んぼの特徴を掴むこと、そして、微妙かつ匠なバケツの操作が必要になようです。


夕方、優しい光が差し込む頃、「荒くり」が無事終了しました。
そして、現在「代かき」真っ只中です。
今日は、初夏のような陽気の一日で風もほとんどなく、田んぼ日和の一日でした。

2017年5月1日月曜日

気を引き締めて!お米の種まき

春の一大イベントの一つ、お米の種まき。
田植え時に、いい頃合いの苗を使えるようにと、種まきの日程をずらし、
今シーズンは、合計3回に分けて播種を行いました。

そして、ここ数年夏場の気温が高く、稲の高温登熟を回避するため、
例年よりも田植えの日を遅らせる計画で進めています。
それに伴い、播種も例年より1週間程遅れてのスタートとなりました。


種まきは、播種機が全てやってくれるのですが、
機械をスムーズに動かしてやるために、やはり人手がとても重要です。
同じ作業の連続で、足腰が辛くなりますが、
いつも、ご近所の方々にお手伝いを頂き、ありがとうございます!!


最初に、空っぽの苗箱を入れると、定量の床土がザーッと入れられ、
水をかけ、土がいい感じに潤います。
作物を育てる時に、水は欠かせないですからね。 
その重要な水ですが、今年、水を吸い上げるポンプがうまく機能しなく、
失敗してしまうことがありました。
ポンプの消耗が原因のようですが、次年度への課題です。


次に待っているのは、種籾です
4月中旬頃から、お米の種は、温湯消毒、浸種、催芽の過程を経て、
種まきができる状態に準備してきました。
苗箱に、まんべんなくキレイに、種がまかれていきます。
一枚の苗箱にどのくらい種を入れるか・・・
種の量の調整には、とても気を使います。


最後に、覆土をかけて、播種終了となります。

完成した苗箱は、すぐにビニールハウスに搬出して、育苗するもの。
加温機に入れ、出芽したのちにビニールハウスに搬出するもの。
2パターンで芽の出るタイミングをずらし、苗を育てます。


今年の種まきは、ポンプのトラブルがあり、
どう対処していくかバタバタとしてしまうことがありましたが、
何とか無事、予定枚数の苗箱に種をまくことができました。

播種を終わりホッとする間もなく、ハウスでの育苗管理がスタートしています。
田植えの日まで、大切に苗を育てていきたいと思います(*^-^*)

播種準備が整いました

毎日毎日、作業が目白押しでブログの更新が追い付いていません。。。反省。。。
順を追って、富山県黒部の専業農家『米農家寺﨑』の
作業の様子をお伝えしていきますので、
お時間のある時にでも読んでいただけたら嬉しいです!!


苗作りのため、種子消毒が終わった種籾は、
適宜、水の交換をしながら、種籾の浸種を行います。
種籾を、10℃~15℃の水に浸すことで、
発芽のための生理活性を高め、芽を揃える効果が高くなるそうです。
桶にはたっぷりの水が張られ、種籾がとっても気持ち良さそうですね。


そして、播種2日前、種籾の催芽作業の開始です。
30℃くらいの温水シャワーを循環して、種籾を温めることにより、
種籾の芽を一斉に出してやります。


催芽機にシートをかけて保温を保ち、時間をじっくりかけて芽出しを行います。
種籾が、白い芽が少し顔を覗かせるハト胸程度になれば、OK!


ここ最近、気温が高いおかげか、今年も芽が出るのが早かったです。
芽が出ていなくてもダメ、伸び過ぎもダメで、
芽の出具合を目で見て確認するので、その見極めがキーポイントになります。


播種前日の作業所の様子です。
明日の作業確認を終え、播種準備がようやく整ったようです。
土、水、種籾、苗箱・・・など、資材だけでも結構な量があるので、
やり繰りなど段取りよく回せるように、しっかりイメージトレーニングを。
種まきは、今年もご近所のお父さん方にお手伝いを頂けることになりました。
いつも、ありがとうございます!!

5月中旬スタートの田植えに向けて、苗作り真っ只中!!
ここ最近気温の高い日が続き、播種を終えた苗は、日に日に大きく成長しています。